アホエンオイルの効果と作り方

アホエンとは

 

アホエンというのはニンニクに含まれている化合物の1つで、血小板凝集抑制作用があるとして1984年に発見されて非常に話題になった成分です。アホエンという呼び名はスペイン語のニンニク意味するajo(アホ)がその由来となっています。

 

アホエンは分子内に不飽和結合を持つジスルフィドの一種であり、3分子のアリインが結合することから生成されます。アリシンはニンニクの持っている強い臭気の元となるスルフィン化合物であり、ニンニクを砕いたり切り刻んだりしたときに揮発されるもので、アホエンは、このアリシンを食用油などの溶媒に溶かした時に生成されます。

 

アホエンはその後の研究で、医療用途に適用が可能となるようないろいろな性質を持つことが示されています。例えば、スーパーオキシドアニオンの発生を抑え、抗酸化剤として働くことがわかっています。スーパーオキシドアニオンは活性酸素の代表のようなものです。

 

又、抗血栓剤、抗凝固剤としての作用もあり、血液中の血小板が血栓になるのを予防し、心臓病や脳梗塞の危険性を減らしてくれます。

 

広範な適用範囲を持つ抗細菌剤、抗真菌剤)としても有効で、カンジダ症の予防や水虫の治療にも役立つとされています。更には、微小管の細胞骨格に作用して、腫瘍細胞の増殖を抑制します。動物実験では、神経細胞の突起を増やし、これが脳を活性化させて老化を防ぐことがわかり、話題となっています。